夏みかん(夏の季語)

夏の季語
07 /04 2017
用事があって佐賀に来ました。
仙台との気温差にノックアウト寸前……
しかし、夏があまり感じられなかった仙台に比べて俳句が詠みやすいかも!
ポジティブに考えていきます。

夏みかんという季語


愛媛県民としてはとても大事にしたい季語です笑
六月の中旬ころになると実家から段ボールで送られてきます。

「夏みかん」と名前を聞いてぱっとモノを想像できますか?
仙台で夏みかんを食べていると多くの人が「これもみかんなの?」と尋ねられます
愛媛県民としては「えっ⁉」っていう気分です。

多くの人にとってみかんとは温州みかん(一般的に想像されるこたつの上にあるみかん)なのだなあと思いました。
みかんの生産量日本一を和歌山県と勘違いしている人が多いわけだ笑


夏みかんは温州みかんと比べると大きくて存在感たっぷりです。
味は酸味が強く、薄皮は苦味というかえぐみがあるのでふつうははいで食べます。
外側の大きな皮はお風呂に入れたりもしますね。

さっぱりとした酸味は夏にぴったり。
水分が多く、利尿効果もあるので食べていると本当に涼しくなりますよ


夏みかんの句



 夏蜜柑いづこも遠く思はるる 永田耕衣

夏みかんのどんと構えた存在感が他の物をかすめてしまっているかのような気がしました。
言葉の遠近法というか。


 夏みかん骸となりて匂ひけり    日野草城

外側の大きな皮に薄皮を積んでいくとまさに「骸」のように見えます。
みかんを骸と表現するとは。
そしてそのかぐわしい香りに着目。
裏切りの詰め合わせですね。


 夜に剥いてさびしさ添へり夏蜜柑    森澄雄

夏みかんで寂しさを表現する句が目立つ気がします。
なぜでしょうか?


 黒汐の海夏蜜柑落果して    右城暮石

夏みかんの「どんっ」って感じが一番伝わった句でした。
とても好きです!


 少女辞す食べ残されし夏蜜柑    上田五千石

なぜ食べ残す!?


 読みかけの書に夏蜜柑酸跳ばす    津田清子

ながらみかんあるあるですね……


僕も

 夏みかん薄皮むかぬ都会者   はじめ


(俳句:いちばんわかりやすい俳句歳時記,現代俳句協会データベース)
スポンサーサイト

第195回 現代俳句協会 ネット俳句会

インターネット俳句会
07 /01 2017
また締切ぎりぎりにはなりましたが、
今回も現代俳句協会のネット句会に参加しました!

ランクがG1とG2がありまして、
目指せG1です。

今回の結果



8点句 ごめんねと言いたいけれど水羊羹
7点句 冷えてないビール好きでもない女
1点句 進路決まるしゃくとりむしの進むほど

今回も一句、高得点句に選ばれました!
やっぱりうれしいな。。
今回の最高得点句は17点。
ほぼダブルスコアですね。
点数がすべてではないけれど、僕の句の倍の人の心に響いたってことですよね。
しかし、前回は8点句、2点句、点無しだったので、その点は進歩です!

しゃくとりむしのやつが一番好きだったんだけどなあ。。
初句の字余りがちょっと気がかりではありましたが。
ビールのやつはけっこうありきたりかなあと感じたのですが
斬新さには欠けるものの、本音の吐露でした笑
水羊羹の句は取り合わせを受け入れてもらえたみたいでよかったです
水羊羹の不透明さがいい感じかなあと思っていたのですが。


高得点句



 打水を終へて女将の会釈かな   鳩吹き

みずみずしい句ですね。
女将のイメージがすごく美人な女性に設定されます笑
打水をしているところに見とれてしまったのですね笑
気になっていたのか、女将の方も会釈をして帰っていきます


 蕗煮るや姉妹で違ふ母の味   きくさく

「母の味」といっているのに、姉妹の分だけ味のバリエーションがあります。
姉には姉の、妹には妹の「母の味」がある。
真実って一つじゃないんだ、みたいなすごくいい句です!
「心が大事」


 ラムネ玉カラリと落ちて喉仏   道楽


映画のワンシーンのような句ですね。
ぐびぐびと音を立てながらラムネを飲む男性。
ラムネが喉を通るたびに喉仏が上下します。

蚊(夏の季語)

夏の季語
06 /27 2017
本日の季語は「蚊」です
夏といえばですよね。
僕はすべての生き物の中で蚊が一番嫌いです。

蚊という生物



血を吸うだけなら別に嫌いにもなりません。
あいつらはかゆみを僕たちの皮膚に植え付けていくから嫌いなんです。


それにしても、蚊って叩きやすいフォルムだと思いませんか?
スピードも追えない速さじゃないし。

もし蚊がアブくらいの大きさだったらと想像してください。
絶対手でつぶしたくないです。
もし蚊がハエのスピードだったらと想像してください。
絶対叩けないですよ。
ちょうどいい大きさ、ちょうどいい速さ。
進化の過程で何が活きたのか。。

蚊の俳句



 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉   夏目漱石

かなり有名な句ですね。
俳句とは滑稽であるという言葉がありますが、どこか滑稽味のある句ですよね笑
ぽくぽく叩いている木魚からふっと蚊が笑


 蚊柱の月の柱を建てゐたる 折井眞琴

蚊柱と月のおぼろさがあいまって幻想的です。


 あぶれ蚊にささるることも余生かな 木村真魚奈

どんな余生だ笑


 不意に立ち音楽喫茶の蚊を叩く 中村路子

蚊の音は、不快
でも、音楽喫茶ということばのおかげでどこかその音もおしゃれに聞こえたり聞こえなかったり
蚊をたたく音も併せて不思議なトリオが形成されています。


 血を分けて結ばれし蚊の母なり 横須賀洋子

蚊といえば吸血。
血を分けるという表現によって親しみやすさが出ていると思います。
きわどい擬人法なのでしょうか
字足らずが気になるのは僕だけですか?

 すばらしい乳房だ蚊が居る   尾崎放哉

白い肌に蚊が寄っているところは絵になります。
これも字足らず。


 淋しくないかと聞く蚊がうるさい 河西志帆

蚊の俳句は字足らずが基本なのか…


僕も

 蚊を殺りてかゆみ和らぐこともなく   はじめ


ただごとでしょうか…?

夜濯(夏の季語)

夏の季語
06 /25 2017
本日の季語は「夜濯」です。
僕は洗濯を夜にすることが多いです。
涼しいのもありますし、朝が弱いので学校に行く前に洗濯をするのが苦手だからです笑

一人暮らしを始めて、家事を全部自分でやることになったわけですが、洗濯物を干しているときが一番母のことを思い出します。


夜濯ぎという季語



夜の涼しい時に洗濯をすることですね。
洗濯機のなかった時代には、日中の洗濯って堪えたことでしょう。
そういう意味では夜濯ぎは時代遅れな季語になってしまったのでしょうか?

でも洗濯物を夜に干すのも涼しくてよくないですか?
朝日を浴びながらってのもいいですが。
涼しいうちに洗濯物を干そう、っていうよりも
ちょっと夜風にあたりたいな
っていう気分で洗濯物を干します笑
濡れた洗濯もの触ってるのも涼しいですし。

夜濯の俳句


本日の季語は「夜濯」です。
僕は洗濯を夜にすることが多いです。
涼しいのもありますし、朝が弱いので学校に行く前に洗濯をするのが苦手だからです笑

一人暮らしを始めて、家事を全部自分でやることになったわけですが、洗濯物を干しているときが一番母のことを思い出します。

 夜濯ぎをせる音水を流す音   右城暮石

洗濯機のある時代にしか生きたことのない僕にとっては、この音を直接聞いたことはありません。
一体どんなおとなんだろうなあと想像してしまいました。
今度手洗いしてみようかな笑


 暗きまゝ処女の夜濯ぎなほつゞく   右城暮石

いいなと思って選んだらたまたま同一作者。
うしろくれいしさん。高知出身の俳人さんだそうです。


 夜濯や子のポケットに海の石 桜井幹郎

石でよかったですね笑
ティッシュを入れたままでよく母に注意されましたが。
洗濯ものに海の香りが移ったかのような。


 夜濯の潮の香りをすすぎけり   佐保田乃布

海水浴でしょうか?
夜濯ぎに思い出がフラッシュバックします。


 夜濯ぎの空を仰げばまだ青き   ひろおかいつか

 夜濯やお隣の火のふいに消え   ふく嶋桐里

 夜濯のしぼりし水の美しく   中村汀女

 夜濯に煩悩一つをさまりぬ   福屋千穂美


僕も

 夜濯や明日は初デートの前夜   はじめ



(俳句:いちばんわかりやすい俳句歳時記,現代俳句協会データベース)

まつやま俳句ポスト 兼題「白靴」

まつやま俳句ポスト
06 /25 2017
まつやま俳句ポスト「白靴」の句の結果が出そろいましたね。
兼題「雲」以来の投句でした!

でも、今回の二句を作るのにはあんまり時間をかけられなかったのも事実…
ちょっと不完全燃焼

白靴という兼題


結果は…

人の句 白靴の傷の一つに物語   はじめ
選外  駆け出せば雲生みそうな白い靴   はじめ

人の句一つに選外一つ、、
天の句はまだまだ遠そうだなあ。
でも、応募総数5000強の句の中から夏井先生に選んでいただけただけで光栄…

言いましたっけ?
僕、夏井先生と出身地が一緒なのです。
一緒といっても、平成の大合併で一緒になった、というのが正確かもしれませんが、、
何度かお会いしたこともありますが、そのころはそんなに俳句に興味がなかったので、句を見てもらうなんてこともほとんどありませんでした。

一度だけ、夏井先生の主催する俳句ライブに参加させていただきました。
俳句ライブとは、夏井先生が俳句の簡単な作り方をレクチャーし、身近に俳句を親しむというものです。
(説明不足でごめんなさい。。)
その際に

 新品の靴の白さや雲の峰

という句を詠んだのですが、それを夏井先生に褒められたのが今でもすごくいい思い出です。
しかし、今見てみると、「白い靴」と「雲の峰」で若干季語重なり気味なのかなとも思いますが笑

だから白い靴って僕にとって思い出深い季語だったんです。
結局当日にどたばたと考えて投句してしまって、今になって後悔しています。
さて、次の兼題は「夏越え」だ!

白靴の句



<天・地の句>
 白靴や割りて南国なる果実   福花

なるほど……
白靴と南国果実の取り合わせ。
夏井先生は”まるでこの句の現場に立ち合っているかのような臨場感”と評しています。
確かに。

この句でやっぱり感じたのですが、夏井先生こういう型の句好きですよね?
読み進めるごとに裏切られている形になっている句。
なんていったらいいかなあ笑

初句切れで一旦映像が終わります。
次に「割りて」ときて何が?と聞きたくなります。
すると「南国なる果実」と気持ちのいい納得感。

もちろん、白靴と南国果実の取り合わせの秀逸性や言葉一つ一つの選び方もすごいのですが、
これまでの、天地の句を見ていてもこの語順というかストーリー展開の句が多かったような。
よし、ここをねらってみよう笑


 白靴や星の高さのプールバー   24516

僕はこういうの弱いんですよ。
白靴と星、プールバー(ビリヤードのあるバー)が一つの句になっているってだけでもうオシャレ


 白靴は知らない戦争も知らない   be

実際、若者世代では白靴のオシャレさってなかなかわからないですよね。
はいてる人なかなか見ないし。
知らない知らないのリズム好きです。


<人・並の句>

 白靴や今は戦前かもしれぬ   花屋

下五で「かもしれぬ」ってするのおしゃれじゃないですか?
おーいお茶俳句大賞で
 
 かたつむり走っているのかもしれず

という句がありました。
また俳句甲子園では

 山頂に流星触れたのだろうか


というものもありましたね。
下五を贅沢に使って余韻を醸し出している感じがどれも好きです。


 白靴や階段ドレミファソラの青   蝶番

言葉遊びが楽しいですね笑
音階によってとてもカラフルな感じがします。

はじめ

俳句が好きです!
まだまだ稚拙な句しか詠めませんが、上達できるように日々研鑽を積みたいと思います(-"-)
めざせまつやま俳句ポスト”天の句”!